踏んだり蹴ったりミーティング
この時期に目を楽しませてくれるジャカランダの木
Mwatandaleni? (2回目以上の訪問者への“How are you?“)
ご無沙汰しています、Mwenyaです!
今日はコミュニティボランティア(主にマラリア対策&水衛生分野のボランティア)の月例ミーティングを開催しました。
このミーティングは、以前は開催時期がバラバラで人が集まらないことも多かったのですが、私の方で日程を定め、頻度も1ヵ月~3ヵ月から毎月1回に増やしてやっています。
今回のミーティングでやったことは主に4つ。
①新しい出席簿の使用
ザンビアでは真っ白い紙に自分の名前や村を書いていく即席名簿による出席確認が主流です。
が、今回は私があらかじめ(苦労して笑)作成したメンバー名簿を用いて出席を確認しました!
メリットとしては、
・メンバーの全体像から現状を見れるため、全体の出席率の良し悪しや、出席率の低い村を把握できる
・出席欄のほかにレポート提出欄を設けているため、毎月出すことになっているマラリアや水衛生モニタリングのレポートの提出促進になる
を見込んでいます。
前回試験的に運用したときは、出席欄にチェックを入れたにも関わらず空いているスペースに旧来と同じように名前を再度書いたり等ぐちゃぐちゃになってしまったので、
反省を踏まえて今回は付箋やベンバ語の注釈も入れてみました。
それでも間違ったチェックの入れ方をしたメンバーもいましたが(レポート出してないのに間違ってチェック入れちゃったりとか)、前回よりは大分ましになりました!
また、ミーティング前日にメンバー全員にリマインドの電話をしたことで出席率も大分良くなりました。(約80人へのコール作戦…営業時代の1日100架電を思い出しました笑)
ただ、レポート提出状況は相変わらず低い(泣)
ミーティング+レポート提出の習慣をもっと広めていかなければと思います。
②「世界手洗いダンス」の紹介&皆で練習
アイスブレイクとして、ユニセフの「世界手洗いダンス」を紹介しました。(YouTubeで見れます!)
私自身があんまり練習できてなかったのと、曲のテンポが早かったのとで若干完成度は低め。みんなごめん(笑)
でも皆楽しんでワイワイやってくれたので、アイスブレイクとしてはまぁまぁ良かったのではないかと!
次回までにもっと練習します。笑
③CLTS award
先月から始めた表彰制度。
CLTS(水衛生分野ボランティア)は、毎月自分の村のトイレや井戸をモニタリングして、正しい状態になるように住民を指導するというルーティンワークがあります。
せっかく皆頑張ってるのに、毎月大変な思いをして出したレポートはフィードバックもされずただ郡に提出されるだけ…。
そりゃ提出率も悪くなるわな。
そこで、提出してもらうレポートを比較して、
・Best Adequate Latrine Award: 村全体のトイレ数に対し適切なトイレの割合が多かったメンバー
・Best Growth Award: 先月と比較して適切なトイレの割合の伸び率が高かったメンバー
を表彰する制度をつくってみました!
こんな感じの手作りの賞状なんですが、
けっこう喜んでもらえてて嬉しい。笑
レポートの提出率向上のためっていうのはもちろんだけど、頑張ったことがきちんと認められ賞賛されるような土壌をつくって、皆のモチベーションを高められるようになればいいなあ。
④PCM(Project Cycle Management)の紹介
そしてメインコンテンツ。
2回前のミーティングから、地域に一番多い病気であるマラリアの対策を題材にして、KJ法など日本でメジャーな問題分析の手法を皆で練習しています。
今回は少し難しい手法になるけど、JICAや国際機関で用いられているPCM(Project Cycle Management)を紹介して皆で実践してみました!
※PCM…付箋や大判用紙を使って問題と原因を分析し、プロジェクトを考えていく手法。詳しくはググってみてね!
それはひとえに、コミュニティボランティアの皆に自分達自身で問題を解決する力を身につけてほしいから。
援助漬けになっているこの村だけど、ただ外部の人達の言いなりになるのではなくて、自分達自身で自分達の村の課題を捉えて、アクションを起こすようになってほしい。
そんな想いをこめてこの取り組みを進めています。
…とまあ、大それた目標を掲げていますが、今回のPCMのワークショップの手応えは微妙でした。(笑)
ただでさえ抽象的で理解しにくい手法なのに、今回は障害が重なり、メンバーにあまりうまく理解してもらえませんでした。
障害とは、
いつも中心になって手伝ってくれているボランティアさんが急遽病欠になってしまったことで、
・ボランティアさんと一度練習して内容を理解してもらい当日のアシスタントをしてもらうつもりが、できなかった
・慣れていない人に通訳になってもらったことで、私の英語がスムーズにベンバ語に翻訳されなかった
ことですが、
そもそも説明の難しさを恐れるあまり、「出席者全員が1グループとなり、主に私一人が進行役になる進め方」にしたことがイマイチだったように思います。
以前反応が良かったKJ法の紹介のときのように、5人くらいの小さいグループに分かれてやってもらった方が、皆が参加できて理解も進んだかもしれない…と反省しました。
あとはやはり、今回は一番協力的なボランティアさんとカウンターパートの両方が不在で一人で頑張る形になってしまったので、確実に参加できる協力者を増やして、事前に内容を共有することが必要だと感じました。
それでも頑張りますよ
そして今日は最後の最後で、ヘルスセンターの調理さんに用意してもらった皆のランチの数が大幅に少なくてボランティアさんに文句を言われるといった事態も発生し、踏んだり蹴ったりでした(汗)
まだまだ自分の未熟さを実感するばかりの日々だけど、
一人でなんでも自由にやらせてくれて、失敗も沢山経験させて頂けるこの環境は、ほんとありがたい。
感謝の気持ちを忘れずに、ぼちぼち腐らず活動を続けていこうと思います!
それでは、また書きます〜