のんびりまったりザンビア日記

青年海外協力隊 / ザンビア / アフリカ / コミュニティ開発 / 保健医療 / 村でのくらし。

最近のMake Your Project

 

Mwasambilila shani? (学んでいる人への"How are you?" ≒ 勉強どう?)

 

こんにちは!最近ザンビアの治安が悪化している影響でどんどん予定がなくなりしょげているMwenyaです。

 

*大統領選を来年に控えているせいか、全国的に毒ガス散布や暴動などの事件が頻発しています。

普段はとっても平和で穏やかなザンビアなのですが、渡航を検討されている方は十分お気を付け下さい!

 

ところで、最近のMake Your Projectの状況について。

 

①第3回ミーティングを開催!

 

プロジェクトのリーダーを対象とした、リーダーミーティングを開催しました。

 

目的は、アクションプランに沿った活動(今回の場合は家畜放牧取り締まり)について、これまでの進捗状況について確認すること。

リーダーには、PDCAサイクルのC(Check)のステップだと説明しました。

 

リーダーと少人数でじっくり話し合いたかったので、今回の参加者はリーダーのみで、リーダー達が一緒に活動した協力者がいれば連れてきてよいということにしました。

 

そしてリーダー4人(1人欠席)が集まったほか、協力者の村人1人が初参加。

(でもまさか、この村人が今回のキーポイントになるとは…!)

 

序盤は進捗状況の確認。

どのエリアまでの何世帯に家畜放牧の取り締まりを行ったか確認しました。

 

前回のミーティングで「取り締まった世帯の名前とエリアをノートに記録する」ことを決めたのですが、きちんと伝わっていなかったのか彼らはやっておらず。

 

「記録したら、どこの世帯がまだでどこのエリアにアプローチをかけていったらいいか分かりやすくなるでしょ?」と記録する理由を説明したところ、「おお〜なるほど」と納得してくれました。

 

*進捗状況を文字や数字で記録するって日本人にとっては割と当たり前の文化ですが、

ザンビア人の言語は「聞く・話す」が中心なので(現地語も音が起源で表記のアルファベットは当て字)、「書く・読む」文化に馴染みがないような印象です。

 

そしてその後、現時点までの課題の洗い出しと改善策の議論。

 

すると協力者の村人

「長靴など雨具がないから集落に取り締まりに行くのが大変」

「遠い村に行くための車がない」

「IDカードがないから取り締まりをしているときに村人に不審がられる」

など、「モノない発言」を連発。

 

内心、(ああ…だからモノくれって言われるパターンかな…)と警戒しつつも、

 

「なるほど、そしたら問題点は

・雨が降ると歩いて取り締まりがしづらい

・遠い村に行くのが大変

・村人の理解がなく、不審がられてしまう

だね」

と冷静に整理。

 

「じゃあ解決策はどんなものがあるかな、モノがなくても今ある環境で解決できる方法はないかな?」

と提案しました。

 

リーダー達は私の意図を理解してくれ、

「村人に理解がないなら、村人向けの説明会を開催したらどうかな」

など有益な意見を出してくれました。

 

ところがどっこい。

 

例の村人は

「雨具はMwenyaの組織(JICA)が買うべきだ」

「車を手配してくれ」

「IDカードを買ってくれ」

など相変わらずクレクレ攻撃を連発。

 

そこで、呆れて感情的になりそうな気持ちをぐっとこらえて、

これは改めて皆に私のやろうとしていることの意味を理解してもらう良い機会だと腹をくくり、言いました。

 

「私はこの村の人に、ずっと使える力を身に着けてほしい。

もし私がモノを提供して一方的に活動したら、1年後私が日本に帰ったあとはここに何も残らない。

今までこの村に来た他のプロジェクトはそうだった。2年や3年のプロジェクトが終わった後、活動を続けた住民はどれだけいた?

私はそうではなく、あなた達が自分達の村をずっと良くしていけるように、必要な考え方やスキルを提供したいんだ」

 

この言葉は特にリーダー達に響いたようで、感銘を受けてくれていました。

 

また、私が給料をもらっておらずボランティアとして活動していることを踏まえて、

「Mwenyaこそ真の"ボランティア"だね」と、コミュニティ"ボランティア"でもある彼らは感心してくれました。

 

改めて私のやろうとしていることの意味を理解してもらえたこと、

そしてリーダー達が、すでにこの姿勢について理解していた様子であったことに安堵しました。

 


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一番右が例の村人。結局彼のクレクレ精神は最後まで直りませんでした(笑)

 

 

②リーダー達が村人向け説明会を自主開催!

 

第3回ミーティングでリーダーから出た「家畜放牧取り締まりについて村人の理解を得るために説明会をしたい」という意見を踏まえ、

リーダー達が自主的に村人向け活動説明会を開催してくれました。

 

私に対してリーダーが、

"説明会を開催してほしい"ではなく

「Mwenyaがいることでプロジェクトに対する村人の信用が高まるから、当日来てほしい」

という誘い方をしてくれたことをとても嬉しく思いました。

あぁ、ちゃんと自分達主体でやる意識をもってくれてるなぁと。

 

そして当日は、村人の他にコミュニティリーダー(町内会のリーダーのような人)が集まってくれました。



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雨が降ったため近隣の校舎を借りて開催

 

リーダー達が司会進行から出席名簿の回収、説明や質問タイムまで、何も言わなくても自分達で全て主体的に運営してくれたことに感銘を受けました。

 

着実に彼ら本来の力を発揮しつつあると実感します。

 

このまま彼らの自立心とプロジェクト推進力を育てていければいいなぁと、手応えを感じた説明会でした。

 

 

 

引き続きMake Your Project、彼らと共に頑張ります!