やさしさ
Natotela saana (Thank you very much)
ザンビア人の優しさに触れた話。
今日、タクシーとバスを乗り継いで行くルアンシャという街で買い物して、重い買い物袋を提げて道を歩いていました。
すると重いものを入れすぎた結果、袋が切れた!
入っていたパン、パスタ、きのこ、ペットボトルの水が土の上でバラバラに!!
慌てて集めて再び運ぼうとするも、袋は切れているのでうまく持つことができずあたふた。
すると近くの露店からザンビア人女性が近寄ってきました。
彼女の手には頑丈なスーパーのビニール袋。
「使って」
一言だけ言って、何を要求することもなくお店に戻っていきました。
スーパーのビニール袋は、1〜2クワチャ(10〜20円)。
彼女が売っていた野菜は、高くても5クワチャ(約50円)。
さらに使い古したチテンゲ(伝統布)を腰に巻いた彼女は、決して裕福ではなさそうでした。
…あぁ、なんて優しいのだろう。
路上でビニール袋を高く売る商人もいる中、ただ道端にいた外国人に貴重な袋を渡してくれるなんて。
移動で疲れていた心が、じんわりと温かくなるのを感じました。
そしてさっきと同じ重たい荷物を持っているはずなのに、不思議と軽い足取りになって帰路につきました。
またあるときは、ミニバスで街まで移動したら日が暮れて薄暗くなってしまったことがありました。
着いたバス停で運転手に
「どこにいくの?」
と聞かれ、
「スーパーだよ」
と答えると、
なんとなにも言わずにそのままスーパーまで乗せていってくれました。
少しの移動で3クワチャ以上かかるのが当たり前の中、たった1クワチャも要求せずに。
そしてバスの運転手のお兄さんは、爽やかな笑顔で去っていきました。
こんなことが日々起こります。
ザンビア人は本当に優しくて、感動することばかりです。
あー、親切なザンビア人のおかげで
どんどんザンビアが好きになってしまう。
もちろん事件だって起こるし良い人ばかりではないのだろうとは思う。
けれど、
やっぱり私はこんなにも沢山の優しさをくれるザンビアの人々のために、何かお返ししたい。
そう改めて思わされるのでした。