キッチンパーティー
Mwafma kwisa? (どこから来たの?)
以前予告していながらずっと記事にしていなかったあるイベントについて書きます。
…それは、キッチンパーティー!!
キッチンパーティーとは、ザンビア式ブライダルシャワー(女性客だけの結婚祝い)のことです。
ザンビアでは1つの結婚につきパーティーが4回もあり、このキッチンパーティーはメインの結婚式に先立って開催されます。
ヘルスセンターの同僚である準医師が結婚するというので、彼女の地元である首都ルサカまで行って参加してきました!
写真と共にレポートしていきます!
当日レポ
当日は13時に開始ということで、一緒に参加する看護師の同僚が12時に私のドミトリーに迎えに来てくれることになっていました。
先輩隊員から頂いたチテンゲ(ザンビアの伝統布)で仕立てた浴衣を着て、はりきって待っていたものの。
待てども待てどもこない…
やはりザンビアンタイム。
結局、ようやく14時になって迎えにきてくれました。
あれ、すでに開始時間すぎてる…笑
でもご心配なく。
14時すぎに着いてみたところ、この通り他のゲストもまだ全然来てませんでした。(笑)
というか、そもそもパーティー自体始まる気配すらない。
特にやることもないので、用意してあるオレンジジュースをひたすら飲んで待つ。
お気付きでしょうか、値段タグがはがされていません。このゆるさがまたよい。笑
あまりの閑散ぶりに、鶏まで参列するほど。(笑)
集まってきた女性客たちの服は、意外と伝統的なチテンゲ以外の西洋風のドレスも多いようでした。
たまに盛りすぎてマリーアントワネットみたいな奥様もいる。笑
ようやくスタート
そしてようやく、
前座が開始!
時間は15:30(開始予定時間からおよそ2時間半!)
この子たちが謎のざるを持って踊り…
各テーブルに飴を配り出しました。
散々待たされている女性客たちは、「飴よりはよ飯くれ」のオーラがすごい笑
いよいよ新婦さんと共に、新婦さんの親族が入場!
こちらは新郎側の親族!
みなさん色を揃えてて可愛いね~
新婦さんは、大きなチテンゲで姿を隠して入場してきました。
両脇にいるのは、結婚生活のアドバイスをくれる伝統的なお世話おばさん(?)らしい。
司会の方が何かしゃべる。
(任地で聞くベンバ語やランバ語ではなく、この地方の現地語ニャンジャ語なので全く分からず)
驚いたのはこれ!
新婦の友人だという医療従事者の方が、いきなり流暢な英語で健康啓発を始める。
子宮頚がん、性感染症、タバコには気を付けましょうとのこと。
さすが準医師の結婚パーティー✨
確かに女性だけの場だから啓発も効果的だよね。
場がしらけるでもなく、女性客たちは素晴らしい!って感じでヒューヒュー盛り上がってました。
そして始まる伝統的な(?)アフリカンミュージックと踊り。
新郎の周りに友人の男たちが集まり、お賽銭みたいに袋にお金を落としていく。
どうやら一定金額にならないと次に進めないらしく、皆出すのをしぶるのでやたら時間がかかった。笑
そして金額が集まると、女性2人が新婦のチテンゲを下から巻いていき…
くるくる…
じゃーん!!
新婦お目見え!!
かと思いきや、眠る。
この眠る動作は敬意を表現しているらしく、この後の流れでも何回も出てきました。
立ち上がるけど、常に目は伏せた状態。
目は伏せたまま、ちょっとだけ踊る。
(途中、司会者も謎に踊る。)
新郎の席まで行って抱き合う動作をした後、共にステージに戻り…
ようやく主役が揃って座る。
(見た目まるでディズニープリンセスだね!)
そしてお待ちかねの食事タイム!
ビュッフェ形式の配膳所まで、めちゃくちゃ長蛇の列。
一緒に来ていた同僚含め、もうみんな抜かす抜かす。
みんな何食わぬ顔でどんどん割り込みするもんだから、順番はめちゃくちゃになってます。笑
シェフたちのザンビアカラー可愛い。
問題発生。
料理、途中でなくなる。
人数の計算が甘いのなんなのか、私の番になった頃にはいくつも料理終わってて、なんならメニュー表見る限り4種類あったはずのデザートは1つも見当たりませんでした。笑
ちなみにザンビアでは女性が飲むことをあまり良しとしない文化があるためか、飲み物はすべてノンアルコール。
次に始まったのは、母親達への儀式。
義理の母(左)と実母(右)のところへプレゼントを持っていき…
一人ずつに渡して
抱擁します。
ちなみにこの後もお母様の前で例の眠る動作。
2人のお母様に感謝したようです。
素敵。
この後、お客さんみんなからもらったキッチン用品の前で、友人による家事アドバイスが行われました。
ちなみに私たち同僚一同からは電子レンジの購入金の一部をプレゼントしています。
本当に家事のアドバイスを伝えていたのか、形だけだったのかは謎。
帰るまでが遠足です
そして、パーティーが完全に終わる前に帰る客続出。
日本の都会の花火大会を彷彿とさせました(笑)
最後はちょっとだけダンスにも参加して、辺りも暗くなってきたところでお開きになりました。
…と言いたいところでしたが、まさかの帰りもお迎えの車に2時間待ちました😂
浴衣で寒すぎたので、目の前でやっていたゴミを燃やすための焚き火でさえ恋しく思った…(笑)
最後まで気を抜いてはいけません。
良い子の皆さん、帰るまでが遠足です。
感想
そんなこんなで、長いキッチンパーティーの1日が終わりました。
感想をまとめると、
細かいことは気にしない、おおらかゆるゆるなザンビアらしくて、
日本の結婚式しか知らない私にとってはかなり新鮮で楽しいパーティーでした!(笑)
またこういうイベントの機会があれば、積極的に参加したいな~
でも次は浴衣の下にゴロゴロ着込もうと決めたmwenyaなのでした。(笑)