踏んだり蹴ったりミーティング
この時期に目を楽しませてくれるジャカランダの木
Mwatandaleni? (2回目以上の訪問者への“How are you?“)
ご無沙汰しています、Mwenyaです!
今日はコミュニティボランティア(主にマラリア対策&水衛生分野のボランティア)の月例ミーティングを開催しました。
このミーティングは、以前は開催時期がバラバラで人が集まらないことも多かったのですが、私の方で日程を定め、頻度も1ヵ月~3ヵ月から毎月1回に増やしてやっています。
今回のミーティングでやったことは主に4つ。
①新しい出席簿の使用
ザンビアでは真っ白い紙に自分の名前や村を書いていく即席名簿による出席確認が主流です。
が、今回は私があらかじめ(苦労して笑)作成したメンバー名簿を用いて出席を確認しました!
メリットとしては、
・メンバーの全体像から現状を見れるため、全体の出席率の良し悪しや、出席率の低い村を把握できる
・出席欄のほかにレポート提出欄を設けているため、毎月出すことになっているマラリアや水衛生モニタリングのレポートの提出促進になる
を見込んでいます。
前回試験的に運用したときは、出席欄にチェックを入れたにも関わらず空いているスペースに旧来と同じように名前を再度書いたり等ぐちゃぐちゃになってしまったので、
反省を踏まえて今回は付箋やベンバ語の注釈も入れてみました。
それでも間違ったチェックの入れ方をしたメンバーもいましたが(レポート出してないのに間違ってチェック入れちゃったりとか)、前回よりは大分ましになりました!
また、ミーティング前日にメンバー全員にリマインドの電話をしたことで出席率も大分良くなりました。(約80人へのコール作戦…営業時代の1日100架電を思い出しました笑)
ただ、レポート提出状況は相変わらず低い(泣)
ミーティング+レポート提出の習慣をもっと広めていかなければと思います。
②「世界手洗いダンス」の紹介&皆で練習
アイスブレイクとして、ユニセフの「世界手洗いダンス」を紹介しました。(YouTubeで見れます!)
私自身があんまり練習できてなかったのと、曲のテンポが早かったのとで若干完成度は低め。みんなごめん(笑)
でも皆楽しんでワイワイやってくれたので、アイスブレイクとしてはまぁまぁ良かったのではないかと!
次回までにもっと練習します。笑
③CLTS award
先月から始めた表彰制度。
CLTS(水衛生分野ボランティア)は、毎月自分の村のトイレや井戸をモニタリングして、正しい状態になるように住民を指導するというルーティンワークがあります。
せっかく皆頑張ってるのに、毎月大変な思いをして出したレポートはフィードバックもされずただ郡に提出されるだけ…。
そりゃ提出率も悪くなるわな。
そこで、提出してもらうレポートを比較して、
・Best Adequate Latrine Award: 村全体のトイレ数に対し適切なトイレの割合が多かったメンバー
・Best Growth Award: 先月と比較して適切なトイレの割合の伸び率が高かったメンバー
を表彰する制度をつくってみました!
こんな感じの手作りの賞状なんですが、
けっこう喜んでもらえてて嬉しい。笑
レポートの提出率向上のためっていうのはもちろんだけど、頑張ったことがきちんと認められ賞賛されるような土壌をつくって、皆のモチベーションを高められるようになればいいなあ。
④PCM(Project Cycle Management)の紹介
そしてメインコンテンツ。
2回前のミーティングから、地域に一番多い病気であるマラリアの対策を題材にして、KJ法など日本でメジャーな問題分析の手法を皆で練習しています。
今回は少し難しい手法になるけど、JICAや国際機関で用いられているPCM(Project Cycle Management)を紹介して皆で実践してみました!
※PCM…付箋や大判用紙を使って問題と原因を分析し、プロジェクトを考えていく手法。詳しくはググってみてね!
それはひとえに、コミュニティボランティアの皆に自分達自身で問題を解決する力を身につけてほしいから。
援助漬けになっているこの村だけど、ただ外部の人達の言いなりになるのではなくて、自分達自身で自分達の村の課題を捉えて、アクションを起こすようになってほしい。
そんな想いをこめてこの取り組みを進めています。
…とまあ、大それた目標を掲げていますが、今回のPCMのワークショップの手応えは微妙でした。(笑)
ただでさえ抽象的で理解しにくい手法なのに、今回は障害が重なり、メンバーにあまりうまく理解してもらえませんでした。
障害とは、
いつも中心になって手伝ってくれているボランティアさんが急遽病欠になってしまったことで、
・ボランティアさんと一度練習して内容を理解してもらい当日のアシスタントをしてもらうつもりが、できなかった
・慣れていない人に通訳になってもらったことで、私の英語がスムーズにベンバ語に翻訳されなかった
ことですが、
そもそも説明の難しさを恐れるあまり、「出席者全員が1グループとなり、主に私一人が進行役になる進め方」にしたことがイマイチだったように思います。
以前反応が良かったKJ法の紹介のときのように、5人くらいの小さいグループに分かれてやってもらった方が、皆が参加できて理解も進んだかもしれない…と反省しました。
あとはやはり、今回は一番協力的なボランティアさんとカウンターパートの両方が不在で一人で頑張る形になってしまったので、確実に参加できる協力者を増やして、事前に内容を共有することが必要だと感じました。
それでも頑張りますよ
そして今日は最後の最後で、ヘルスセンターの調理さんに用意してもらった皆のランチの数が大幅に少なくてボランティアさんに文句を言われるといった事態も発生し、踏んだり蹴ったりでした(汗)
まだまだ自分の未熟さを実感するばかりの日々だけど、
一人でなんでも自由にやらせてくれて、失敗も沢山経験させて頂けるこの環境は、ほんとありがたい。
感謝の気持ちを忘れずに、ぼちぼち腐らず活動を続けていこうと思います!
それでは、また書きます〜
ザンビア流結婚式
Facebook過去投稿より
〜7th month〜
この前キッチンパーティーを開催した同僚♀の結婚式、同じ職場の皆が全然行けないというので急遽参加してきました!(笑)
ザンビアで知らない人はいないチムエムエダンス本家の歌手がパフォーマンスしたり、有名なコメディアンが参加してたりして皆さんものすごく興奮してました🕺!
普通の準医師と学校の先生カップルのはずなんだけど…私の同僚夫妻は一体何者なのだろう😂😂
・まずは教会で挙式
・2時間遅れでスタート
・ゲストも皆遅れるので丁度良い感じ
・ひたすら讃美歌
・神父、結婚とは何ぞやについてジェスチャー付きの激しい演説
・神父の英語をベンバ語に同時通訳
・時々うまく訳せてなくて会場爆笑
・新郎新婦公衆の面前でお互いを褒めまくる儀式
・車で移動して謎の撮影タイム
・引率係が撮影場所間違えて
・30人くらいで大移動
・なぜか普通のロッジの庭で撮る
・車に花くっつけて街中でクラクション鳴らす
・それがザンビアンスタイル
・挙式から披露宴まで4時間待ち
・暇を持て余すゲスト達
・さらに2時間遅れ
・もはや想定内
・会場内にはアジアの怪しいお店ばりの電光掲示板
・ひたすら踊るブライドメイズとアッシャーと新郎新婦
・披露宴の初めから終わりまで同じ人が踊りっぱなし
・大変だ笑
・フラワーガールとリングボーイの子ども達も踊る
・音響の調子悪くてダンスちょいちょいストップ
・頑張れ子ども
・なぜか子ども達の自己紹介タイム
・チテンゲ浴衣で参加したのに
・司会に中国人として紹介される私
・かなり心外
・あとでちゃんと謝ってもらいました笑
・今回は食べ物ぎりぎひ全員分ありました
・やはりパーティー終了前に帰るゲスト達
・帰り際に大量のお酒を持ち帰ろうとする同僚♂とその友達
・もはや会場のグラス盗んでビール飲みながら帰っちゃう
・お行儀悪いぞ!
・同僚♂の友達の車で送ってもらったけど
・全員べろんべろん
・酔って声大きすぎだし車まっすぐ走ってないし恐怖
・帰宅23時近く
・無事帰れてよかった
・色々あったけど
花嫁がとっても喜んでくれたので
行ってよかったと思った1日でした😊
伝統の力
Facebook過去投稿より
〜6th month〜
Q. さて、写真は何の実でしょうか?
A. チンプンドゥと呼ばれる実。なんと、下痢止めになる天然のお薬らしい!
他にも、枝を煎じて飲むと腹痛が治るというムパパと呼ばれる木もそのへんに生えてた🌴
コミュニティボランティアさんが家族にも常用してるというから、あながち迷信でもなさそう。
昔から受け継がれる生活の知恵って、すごいね!!
*
今日は第2回目の栄養教室!
心強いベテランのコミュニティボランティアさん達と一緒に。
私自身が栄養のプレゼンでうっかり出すカードを間違っちゃうとかハプニングもあったけど(笑)、
前回に比べても村の人達が積極的に質問したりクイズに答えたりしてくれたし、地元のコミュニティボランティアさんが大事なポイントを自主的に補足してくれたりと、とっても良い回だった☺✨
全体的に皆さんお行儀よかったし、村のchiefdom(首長)が参加してくれた影響があったのかな??やっぱり伝統的なチーフの力ってすごい…!
*
今日の村は歩きで片道2時間近くかかって過去最強だった😱さすがに疲れた…
道中で村の人と話せたり、ヤギの大群と出会ったり、自然遺産ばりに発達した蟻塚フィールド見つけたりして楽しかったけど、次回は道を覚えてバイクで行こうと思いましたとさ。笑
抜け出そう、援助漬け。
Mulisambilileni mukwai?(学んでいる人への"How are you?"≒勉強どうだい?)
早いもので、ザンビア生活も7ヶ月目に突入しました!
ここでちょっとしたつぶやきと決意表明。
私の配属先であるセント・アントニーヘルスセンターには、やたらと援助機関やNGOが新しいプロジェクトを立ち上げに来ます。
昨日はあるカトリック系のNGOが栄養改善プロジェクトの一貫で種を配るために人を招集し、
今日はお昼ごろ別のザンビアのNGOがビレッジバンキング(マイクロファイナンス的な低所得者向け資金運用)の説明で訪れ、
午後は農業系の企業とコラボした食糧団体が野菜の種や農薬の宣伝のために農家を集め…。
いやいや待て、さすがにプロジェクト多すぎじゃない?
牛を利用した耕作機械の説明中。
ちなみにどの団体も、ザンビア人が運営してはいるものの、バックにはUKAID(イギリスの援助機関)などの先進国ドナーがいます。
なんでこんなに来るのかと同僚に聞いたところ、セント・アントニーはンポングウェ郡の中でも援助団体が最初に入るモデル地域のようになっているそう。
要は、日本にアメリカの新しいパンケーキ店が進出するときまず東京の表参道に出店する、みたいな感じなのかな…(セント・アントニーは比べようもないくらいめちゃ田舎だけど)。
あとはミッション系(キリスト教関連の支援が入りやすい)てのもあるだろうけどね。
さすが本業の農業のこととなると皆興味津々。
まあ別に支援が入って頂けるのはありがたいんですが、問題なのは援助を受け続けてきた村人の姿勢。
赴任して初めの頃コミュニティボランティア向けにアンケートを取ったとき、
自分の地域の保健課題に対して"あなたは"何がしたいかっていう項目に、
「○○が足りない、資金をくれ」「JICAに○○(モノ)の支援を求める」っていう意見がすごい目立った。
もうね、外部からもらうことが当たり前になってるんですよ。自分がなにをしたいか聞かれてる場面でも、誰かからもらえる前提で考えてる。
私はこの村の人々の「受け身の姿勢」にずっと課題を感じてました。
でも最初から薄々勘づいてはいたけど、やっぱりこういう姿勢にさせてしまったのは間違いなく私達「先進国」がやってきた「援助漬け」のせい。
ザンビア出身の著名な経済学者ダンビサ・モヨさんの言葉を一部借りると、
「先進国」が私益のために始めた「援助ビジネス」にドブドブに染められて、無自覚に懐柔されてきた結果といえるのかもしれない。
最初のうちはそれでよかったかもしれないけど、今後ザンビアが持続可能な形で経済的に豊かになっていくためには、
やっぱりそろそろ次のステージへ移行する、つまり自立してやっていく姿勢をもつ段階に入るのが必要なはず。
そこで、最近出した2年間の活動計画書には、
「コミュニティボランティア(=村人)のエンパワメント」をテーマに活動を組み立てました。
なんかこう書くと漠然としちゃうけど、要は
「援助機関の言いなりになるんやない、主役はあんたらや。逆にあんたらが自分達の目的を果たすために、援助機関を利用する気持ちでやらなあかんねん」
ってことを伝えたい。
(なぜかエセ関西弁 笑)
そのために自分達の力で課題を見つけ行動を起こし、解決していく方法を伝えられればと思ってます。
援助機関の1つであるJICAから派遣されてる身で援助機関を利用しろって言うのも変な話なんですが、
ここに住んで村人に近い立場にいられるからこそ、
今自分がやるべきことは
他の援助機関と同じようなプロジェクトを一方的に立ち上げることじゃなくて、
彼ら自身の中に素晴らしい力がすでにあることを気付かせてあげることなんじゃないか、と思うのです。
もちろん2年間でそんな大きな目標を成し遂げられるなんて自惚れたことは思ってませんが、
私は私のちっぽけな存在なりに、
彼らに外への依存心じゃなくて自分の力への誇りを持つこと、
自分達自身のポテンシャルを信じるためのきっかけ、
その最初の小さな芽をミジンコくらいでも提供できたらいいな、と思ってます。
というのも。
今まで日本で求職者のキャリアアドバイザーや社内のチームリーダーをしていて、
「人の可能性」ってものに気付いたとき、
そしてその可能性をその人自身が見出だしたときのエネルギーを目の当たりにしたとき、
すごくワクワクしたんです。
この村のコミュニティボランティアさんが同じように自分の可能性に気付いたところを想像したら、やっぱりものすごくワクワクする、ワクワクが止まらない。
だからこそ、これが私にとって
「やりたいこと」でありつつ、「求められていること」「できること」
との3つの円が重なりあう場所だと信じています。
まあ、とりあえずぼちぼち私なりにやってみます!
…さて、明日も村まで数時間歩きますか。笑
キッチンパーティー
Mwafma kwisa? (どこから来たの?)
以前予告していながらずっと記事にしていなかったあるイベントについて書きます。
…それは、キッチンパーティー!!
キッチンパーティーとは、ザンビア式ブライダルシャワー(女性客だけの結婚祝い)のことです。
ザンビアでは1つの結婚につきパーティーが4回もあり、このキッチンパーティーはメインの結婚式に先立って開催されます。
ヘルスセンターの同僚である準医師が結婚するというので、彼女の地元である首都ルサカまで行って参加してきました!
写真と共にレポートしていきます!
当日レポ
当日は13時に開始ということで、一緒に参加する看護師の同僚が12時に私のドミトリーに迎えに来てくれることになっていました。
先輩隊員から頂いたチテンゲ(ザンビアの伝統布)で仕立てた浴衣を着て、はりきって待っていたものの。
待てども待てどもこない…
やはりザンビアンタイム。
結局、ようやく14時になって迎えにきてくれました。
あれ、すでに開始時間すぎてる…笑
でもご心配なく。
14時すぎに着いてみたところ、この通り他のゲストもまだ全然来てませんでした。(笑)
というか、そもそもパーティー自体始まる気配すらない。
特にやることもないので、用意してあるオレンジジュースをひたすら飲んで待つ。
お気付きでしょうか、値段タグがはがされていません。このゆるさがまたよい。笑
あまりの閑散ぶりに、鶏まで参列するほど。(笑)
集まってきた女性客たちの服は、意外と伝統的なチテンゲ以外の西洋風のドレスも多いようでした。
たまに盛りすぎてマリーアントワネットみたいな奥様もいる。笑
ようやくスタート
そしてようやく、
前座が開始!
時間は15:30(開始予定時間からおよそ2時間半!)
この子たちが謎のざるを持って踊り…
各テーブルに飴を配り出しました。
散々待たされている女性客たちは、「飴よりはよ飯くれ」のオーラがすごい笑
いよいよ新婦さんと共に、新婦さんの親族が入場!
こちらは新郎側の親族!
みなさん色を揃えてて可愛いね~
新婦さんは、大きなチテンゲで姿を隠して入場してきました。
両脇にいるのは、結婚生活のアドバイスをくれる伝統的なお世話おばさん(?)らしい。
司会の方が何かしゃべる。
(任地で聞くベンバ語やランバ語ではなく、この地方の現地語ニャンジャ語なので全く分からず)
驚いたのはこれ!
新婦の友人だという医療従事者の方が、いきなり流暢な英語で健康啓発を始める。
子宮頚がん、性感染症、タバコには気を付けましょうとのこと。
さすが準医師の結婚パーティー✨
確かに女性だけの場だから啓発も効果的だよね。
場がしらけるでもなく、女性客たちは素晴らしい!って感じでヒューヒュー盛り上がってました。
そして始まる伝統的な(?)アフリカンミュージックと踊り。
新郎の周りに友人の男たちが集まり、お賽銭みたいに袋にお金を落としていく。
どうやら一定金額にならないと次に進めないらしく、皆出すのをしぶるのでやたら時間がかかった。笑
そして金額が集まると、女性2人が新婦のチテンゲを下から巻いていき…
くるくる…
じゃーん!!
新婦お目見え!!
かと思いきや、眠る。
この眠る動作は敬意を表現しているらしく、この後の流れでも何回も出てきました。
立ち上がるけど、常に目は伏せた状態。
目は伏せたまま、ちょっとだけ踊る。
(途中、司会者も謎に踊る。)
新郎の席まで行って抱き合う動作をした後、共にステージに戻り…
ようやく主役が揃って座る。
(見た目まるでディズニープリンセスだね!)
そしてお待ちかねの食事タイム!
ビュッフェ形式の配膳所まで、めちゃくちゃ長蛇の列。
一緒に来ていた同僚含め、もうみんな抜かす抜かす。
みんな何食わぬ顔でどんどん割り込みするもんだから、順番はめちゃくちゃになってます。笑
シェフたちのザンビアカラー可愛い。
問題発生。
料理、途中でなくなる。
人数の計算が甘いのなんなのか、私の番になった頃にはいくつも料理終わってて、なんならメニュー表見る限り4種類あったはずのデザートは1つも見当たりませんでした。笑
ちなみにザンビアでは女性が飲むことをあまり良しとしない文化があるためか、飲み物はすべてノンアルコール。
次に始まったのは、母親達への儀式。
義理の母(左)と実母(右)のところへプレゼントを持っていき…
一人ずつに渡して
抱擁します。
ちなみにこの後もお母様の前で例の眠る動作。
2人のお母様に感謝したようです。
素敵。
この後、お客さんみんなからもらったキッチン用品の前で、友人による家事アドバイスが行われました。
ちなみに私たち同僚一同からは電子レンジの購入金の一部をプレゼントしています。
本当に家事のアドバイスを伝えていたのか、形だけだったのかは謎。
帰るまでが遠足です
そして、パーティーが完全に終わる前に帰る客続出。
日本の都会の花火大会を彷彿とさせました(笑)
最後はちょっとだけダンスにも参加して、辺りも暗くなってきたところでお開きになりました。
…と言いたいところでしたが、まさかの帰りもお迎えの車に2時間待ちました😂
浴衣で寒すぎたので、目の前でやっていたゴミを燃やすための焚き火でさえ恋しく思った…(笑)
最後まで気を抜いてはいけません。
良い子の皆さん、帰るまでが遠足です。
感想
そんなこんなで、長いキッチンパーティーの1日が終わりました。
感想をまとめると、
細かいことは気にしない、おおらかゆるゆるなザンビアらしくて、
日本の結婚式しか知らない私にとってはかなり新鮮で楽しいパーティーでした!(笑)
またこういうイベントの機会があれば、積極的に参加したいな~
でも次は浴衣の下にゴロゴロ着込もうと決めたmwenyaなのでした。(笑)
やさしさ第2弾と青年海外協力隊
Twatota mowane! (土着の言語ランバ語で"Thank you very much")
以前もザンビア人のやさしさについて書きましたが、またもや書きたいエピソードがあり第2弾。
パーカーがない
今日は朝から、同僚とその妹さんと一緒にタクシーをシェアして街まで行きました。
いつもは週末に街まで出るときは1泊してから帰るのですが、今日は珍しく日帰りで行こうと計画してました。
普段は一晩家を空けることを考え洗濯物やらなにやら終わらせてから出かけていたのですが、今回は夕方に帰ってくるし干しっぱなしでいいか〜とパーカー2枚を外に干したまま出かけることに。
そして夕方に帰宅。
あれ!!物干しロープにあったはずのパーカーが2枚ともない!
まさか…盗られたのでは…
そんな〜と思いながら懐中電灯で外を見回し、ほんとになくなっちゃったかな…とドキドキしながら、少しの望みをもって隣の家の同僚に聞いてみました。
すると…
なんと同僚が家の中からパーカーを持ってきてくれたではありませんか!
しかも綺麗にハンガーにかかった状態のまま。
同僚は、私が今日帰ってこないと思って一晩干しっぱなしはまずいだろうと、パーカーを取り込んでおいてくれたらしいのです。
なんと親切な…!
任地の人々を信頼しすぎて気を抜いていた罰が当たったかと思いきや、その逆でかえってザンビア人の親切さと信頼性を裏付けることになったのでした。
疑ってごめんなさい。
(でも良い隊員の皆さんは一応盗難に気をつけましょう。笑)
市場にて
また先週は、ンポングウェ郡中心部の市場を歩いていたら、一度会ったことのある女性が"Mwenya!"と話しかけてくれて。
バナナを6本買ったら「バセーラ(おまけ)」とにっこり笑って1本おまけしてくれました。
その笑顔の可愛いことといったら!
思わずキュンとしてしまいました。
さらに、ンポングウェ郡中心部から任地セント・アントニーへ向かう公共のシェアタクシーが時々あるのですが、先週はあいにく乗り場に一台も停まっていない状態でした。
重い荷物を沢山持っていたし暑さの残る昼下がりだったけれど、仕方ないから車が来るのを待つか~とその辺のコンクリートの上に腰かけようとしたところ。
携帯電話のトークタイム(プリペイド式の通話料)売りの小屋から、若い女の子が話しかけてきました。
だいぶ昔の別の場所での写真だけれど、右端の赤や黄色の小屋が街中にありトークタイムを売ってます
「おいでおいで!小屋の中に荷物置いて休みなよ」
と、わざわざ空のビールケースで簡易な椅子まで作って小屋の中に座らせてくれたのです。
シェアタクが来たら教えるから休んでていいよって。
なんかもう、思いがけない優しさに感動してしまいました。
ちなみに彼女は現在22歳で、去年secondary school (日本でいう中学・高校)を卒業したばかりとのこと。
家で暇を持て余すよりも働いている方がまだ楽しく過ごせるので、トークタイム売りをしているらしい。
彼女がさらにやりがいのある仕事を見つけられることを、心の中でそっと願ったのでした。
ザンビアから日本を知る
こんな優しさをくれる親切なザンビア人のおかげで、やはりますますザンビアが好きになっていっています。
最近、青年海外協力隊のアフリカの要請に合格した友達に、「ザンビアは治安大丈夫なの?」と聞かれて、
「あぁ…そういえば私も来る前はとても不安に思ってたなあ」とむしろ懐かしい気持ちになりました。
それほどまでに、ザンビアに馴染み、ザンビアという土地に安心感を覚えるようになった自分に気付き、はっとします。
思えば任地セント・アントニーに来て1ヶ月目の頃は、慣れない環境の上にまだ人間関係も構築できておらず、かなり孤独を感じて日本シックになっていました。
それが今では、ザンビアにあって日本に足りない良さが見えるようになり、日本を客観的に分析できるようになったし、むしろ日本以外の先進国にも住んでみて日本の考え方を他と見比べたいとさえ思うようになりました。
青年海外協力隊(シニアを含めた新総称: JICA海外協力隊)は、確かにあまりに隊員に裁量がありすぎて、恐らくうまいことやって2年間遊び呆けることもできるので、帰国後に日本社会に馴染むためには危険な制度だ、と批判する人がいることも分からないではない。
けれど、日本の若者の育成事業としての側面から言えば、これ以上ない素敵な制度だと思うのです。
日本という慣れ親しんだ土地で守られながらぬくぬくと生きてきた若者が、右も左も分からない土地へたった一人で投げ込まれ、言葉も十分に伝わらない中でゼロから人間関係を構築し、文化の違いを受け入れながら自分のやりたい活動の実現に向けてがむしゃらに立ち向かっていく。
そして、ずっと常識と思ってきた日本の価値観がいとも簡単にガラガラ打ち壊され、今の日本のあり方に疑いの目を向ける。
確かにそこには多くの典型的な日本企業が新入社員に求めるような「礼儀正しく、謙虚で、従順な若者」の姿はないだろうけど、
むしろそんな従来の工場生産的な、ただの人手としての御用聞き社員は、これからの日本に必要ないのだと思うのです。
できるだけ若いうちに日本以外の国へ出ていって、自分の中の常識をぶっ壊して、あー日本っていいなーで終わらずに、日本のここが変だってところをどんどん見つけてしまえばいい。
もちろん海外を知るためには青年海外協力隊以外の手段も沢山あるだろうけど、こんなにも草の根の末端まで入り込んで、しかも日本の信頼できる機関から手厚いサポートを受けながら活動できる制度はなかなかないと思います。
さらに、隊員になったからこそ出逢えた日本全国のバラエティ豊かな仲間達との繋がりは、今後の自分自身の人生を考える上でかけがえのないものになると確信をもって言えます。
なんだか協力隊のまわし者みたいになりましたが(笑)、
とにかくザンビアのことも日本のことも心から好きだと感じる私は、両者がお互いに学び合って良い相乗効果が生まれることを願ってやみません。
おいでよザンビア
Mwabomba shani? (働いている人への"How are you?" ≒ 仕事どう?)
この前、日本に住んでいる友達に「ザンビア来てよ!」と言ってみました。
すると友達
「冗談面白すぎ!もーやめてよ~!」
と爆笑。
私としては、かなり
「えっっ!!」な反応でした。
(めちゃくちゃ本気で誘っていた)
確かに、私もザンビアに来る前は、アフリカは旅先としてかなりハードルが高いイメージがありました。
大学生の頃、西アフリカのブルキナファソに旅行しようと計画を立てた時は、新宿の超大型病院にわざわざ足を運んで何本も予防注射を打ち、1万円もするマラリアの予防薬を購入して、ブルキナファソについてネットで調べまくって準備したものです。
(残念ながらこの旅行は出発2週間前に西アフリカでエボラが流行り、親に止められ断念)
イメージとしても、水道がなくてトイレはぼっとんで電気がある場所は限られ、近代的なモノは全然揃わないサバイバル生活…というのがアフリカでした。
観光というよりもウルルン滞在記しに行きたい感じ。(笑)
ところがどっこい。
実際アフリカ、ザンビアに来てみたら
なんとまあ随分環境が整っていて綺麗で、素敵なところじゃないですか。
隊員が行くようなよっぽど奥地じゃなければ、大抵のところでは水道や電気、携帯の電波に苦労しないのはもちろん、トイレは水洗だし水シャワーもある。
首都やある程度の都市であれば大きな外資系スーパーや中華系スーパーがあって、日本独自のものを除けば生活に必要なものはほとんど全て揃う。
外食もザンビアらしい地元の食堂からステーキ、海鮮、カフェ、イタリアン、中華料理、韓国料理、インド料理、タイ料理、エチオピア料理、一部のお店ではお寿司まで、バラエティ豊かに楽しめる。
そして先日、ケニアとタンザニアから同期隊員が来るというので、
世界3大瀑布の1つ「ヴィクトリアの滝」を目玉にしたザンビア最大の観光都市、リビングストンに行ってきました。
すばらしきかなリビングストン
ただでさえザンビアが近代的だったことに驚いていた私でしたが、リビングストンに来てさらにびっくり仰天。
ザンビアの田舎の村からは想像もできないほど洗練されていて、お洒落なお店だらけ、外国人も沢山、ザンビア人の英語も綺麗で、他の国に引けをとらない観光地のように思えました。
そんなリビングストンのおすすめポイントを紹介します。
①動物が沢山見れる!
まず驚くのが、どこにいても野生の動物!
こんな風に、舗装された道路の脇を普通に象が歩いていたり
スーパーの屋根やトラックの上など、至るところに普通にサルがいたりします。
さらに、少しお金を出して「ライオンウォーク」というアクティビティを申し込めば、ライオンと触れあうこともできちゃいます。
猫みたいに撫でたり、一緒にお散歩したり
至近距離で写真を撮ることも!
インスタ映え間違いなし。
もちろん、飼い慣らされたライオンなのでおとなしく、安心して触れ合えます。
わざわざ動物園やサファリに行かずとも、そのへんを歩くだけで手軽に動物と出会える場所はなかなかないのでは。
②優雅なジャングルクルーズができる!
「サンセットクルーズ」というアクティビティに申し込めば、
こんな素敵な船に乗って
優しい生演奏を聞きながら(この日はなぜかグーチョキパーの歌だった笑)
軽食とワインやビールの飲み放題を楽しんで
時々リアルジャングルクルーズばりにカバやワニと出会いながら
ゆっくりと夕日が落ちていくのを眺められちゃいます。
ああ、なんて素敵なの…
優雅なまったりとした時間に、ロマンチックな気分になること間違いなし。
③やっぱりスゴイ!ヴィクトリアの滝
ザンビアが誇る世界3大瀑布ヴィクトリアの滝は、やっぱりすごかった!
ぎりぎりシーズンだったこともあり、ご覧の通りものすごい水量!
とにかく、勢いがすごい!
向こう岸はお隣の国ジンバブエ、もはや霧のようになってます!
もちろん水しぶきもすごいので、カメラが壊れないかドキドキしながらずぶぬれで連写!笑
さらになんと…
橋にかかるダブルレインボーまで見れちゃいました!
滝と虹のツーショットはお気に入りの一枚!
もし勇気のある方がいれば、橋からバンジージャンプもできちゃいます。笑
同期隊員は見事成功しました。
人がやってるのを見るとやりたくなってくる…
はい、ここに落ちます。
いつかやろう。いつか。笑
④神秘的!ルナレインボー
夜は今回の旅のメインと言っても過言ではない、ルナレインボーを見に行きました。
ルナレインボーとは、1年のうちで限られた季節、それも月に数日の満月の前後にだけ見ることのできる、夜の滝にかかる虹のことです。
条件が揃わず見られないこともある中…
こんなに綺麗に見ることができました!
滝の音が響く中で光る満月と星、そして闇の中にひっそりと現れる虹…
ああ、なんて神秘的なんでしょう。
うまくいけばルナレインボーとツーショットも撮れちゃいます。
良いカメラを持っていくことを強く、強くお勧めします。
⑤綺麗な宿に安く泊まれる!
ザンビアのロッジは、ドミトリールームであれば一泊$12(1200-1300円)程度のところも。
安いからってあなどるなかれ。
初日に泊まったfawlty towersという宿は…
共有スペースにこんな素敵空間が広がってるかと思えば
美しいプール付きの庭で優雅に朝食を食べることもできました。(そして美味しい)
さらに、私が泊まったときは人が少なかったので3人部屋を独り占めできました。笑
シャワールームや洗面台もものすごく綺麗。安定してお湯も出ます。
別日に泊まった同じ値段帯のjollyboys backpackersという宿も、よりアフリカっぽいインテリアの素敵空間でした。
プールもあります。
すぐそばにあるマッサージやさんも、日本の高級エステばりに綺麗で本格的でとってもオススメ。
この値段帯でここまで素敵な宿に泊まれるのは、他の観光地ではなかなかないのでは?と思います!
⑥美食の宝庫!
リビングストンは、首都ルサカに負けず劣らず美味しくて綺麗なレストラン&カフェの宝庫。
イタリアンも
多国籍料理も
お洒落カフェランチも
さらには新鮮な生牡蠣や
お寿司まで楽しめちゃいます。
さすがにお値段は少々張りますが、それでも日本で食べるよりは安いくらい。
ついでにここのジェラートは美味しすぎて、滞在中3回も食べちゃいました。
夜遅くまで営業してるのもニクイところ。笑
素敵空間で美味しいご飯を食べていると、時々ヨーロッパかどこかかと錯覚してしまいます。
⑦人良し、気候良し、治安良し!
そしてなんといっても、ザンビアの3大魅力ポイントである「人・気候・治安」の良さはリビングストンでも健在!
親切でフレンドリーなザンビア人に助けられながら、乾期はほぼ晴れという最高の気候を満喫し、アフリカであってもそれほどスリなど犯罪の心配をせずに楽しめます。
不安な方は、私のような現役の協力隊員や隊員OBを味方につければさらに安心!笑
隊員さえいればツアーに申し込むよりずっと格安な旅行も実現できちゃいます。
結論、旅先としてアリです。
豊かな自然と動物に触れ合って冒険しながら、優雅にクルーズや美食に浸り、のんびりリゾート滞在を楽しめるリビングストン。
結論、旅先として十分にアリです。
ちなみに、もう少しアフリカを感じたい方はミニバスに乗って10分も行けば、ごちゃごちゃしたローカルマーケットにも遊びに行けちゃいます。
ザンビア人の田舎在住な私は、ザンビア人が綺麗な英語を話すのと自分が観光客扱いされるのが寂しくて、
リビングストン着いて早々無駄に現地語で挨拶しまくりながらローカルマーケットまで30分歩いたのは内緒。笑
日本の皆さん、ザンビアに来て観光地リビングストンを満喫するのはいかがですか?
一生の思い出とアフリカに行ったドヤ感が得られること間違いなし!
そしてついでに、素敵なド田舎を体験しに私の任地セント・アントニーにも遊びに来て下さい。笑